解離性遁走とカフカ
文豪カフカは手紙の中で次のような言葉を遺しています。
ずいぶん遠くまで歩きました。5時間ほどひとりで。
それでも孤独さが足りない。
まったく人通りのない谷間なのですが、それでもさびしさが足りない。
この言葉からもしかしたらカフカは解離性遁走があったのではといわれています。
解離性遁走(かいりせいとんそう)とは、苦痛で心が壊れそうになり記憶を失い、家や職場から突然としていなくなってしまうというものです。これはもちろん仮病ではなく、本人の意思とは無関係に起こるものです。
解離性遁走はPTSDと間違いやすいですが別の病気ですので注意が必要です。
参考文献:絶望名人カフカの人生論
解離性遁走とカフカ関連ページ
- 強迫性障害の実態
- 強迫性障害の実態を紹介します。患者数、症状例、潔癖症との違い、強迫性障害になるきっかけなど。
- 重さを怖がるという不安障害
- 不安障害の患者のなかには重さを怖がるという人もいます。
- カフカと全般性不安障害
- カフカにみる全般性不安障害の症状です。
- パニック障害がパニック症に
- 日本精神神経学会は、精神疾患の病名の新しい指針を発表しました。パニック障害は「パニック症」に変更される見込みです。