解離性遁走とカフカ

解離性遁走とカフカ

 文豪カフカは手紙の中で次のような言葉を遺しています。

 

ずいぶん遠くまで歩きました。5時間ほどひとりで。
それでも孤独さが足りない。
まったく人通りのない谷間なのですが、それでもさびしさが足りない。

 

 この言葉からもしかしたらカフカは解離性遁走があったのではといわれています。
 解離性遁走(かいりせいとんそう)とは、苦痛で心が壊れそうになり記憶を失い、家や職場から突然としていなくなってしまうというものです。これはもちろん仮病ではなく、本人の意思とは無関係に起こるものです。
 解離性遁走はPTSDと間違いやすいですが別の病気ですので注意が必要です。

 

参考文献:絶望名人カフカの人生論

 

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