全般性不安障害の克服に向けて

全般性不安障害の克服に向けて

 全般性不安障害の克服を目指している方の体験談を紹介します。

 

全般性不安障害と診断されて,私が全般性不安障害と診断されたのは、今から2年前のことです。心臓が急にドキンドキンと打ち出したり、冷や汗が出たり、目が回ることも頻繁でこれから自分はどうなってしまうのだろうと不安でいっぱいでした。

 

 そのような症状が現れたのは職場で部署が移動になり新しい仕事に就いた頃からでした。私はどちらかというと人についていくというタイプの人間ですが、私の上司にあたる人は仕事に厳しく、「自分のことは自分で責任を持って」というタイプの人でしたので、どちらかというと相談しにくいタイプの人でした。ですが、慣れない部署に配属されミスをしてはいけないという思いから、その上司に仕事のことで質問をしたのですが「そんなことも分からないの。何年この会社で働いているの。」と叱責されたのです。それ以来、会社に行くのが億劫になって行きました。

 

 段々、仕事に集中できなくなり、単純なことでもミスを繰り返すということが続き怒られることも増えてきました。突然、冷や汗が出たり、目が回ることも不安の種でしたが、その発作の時、取り乱したり、見苦しい姿を人前にさらけ出すのではないか、誰も助けてくれないのではと思うととても不安で、すぐに逃げ出せないような場所や、助けを求められないような場所や以前、めまいが起きた特定の場所や状況を自然と避けるようになっていきました。

 

 会社のエレベーターなどの狭い場所や、閉鎖された空間が強い不安を感じ会議が苦手になり、大好きだった美容院に行くことさえ怖くなってしまったのです。そのうちに体もしんどくなり、朝起きられないことが増え欠勤が続くようになり、うつ病ではないかと心配した友人が病院に連れて行ってくれました。

 

 色々診断をした結果、全般性不安障害と診断され通院でしばらく治療することになり薬を処方されました。私が処方されている薬は抗不安薬とセロトニンを増やす薬です。その他にはカウンセリングも受けています。仕事の方は会社に診断書を提出し、1か月間休ませてもらいました。会社をお休みしている間は、掃除や洗濯といった家事全般をこなすような毎日でしたが、不安が前より減ったことは私にとって何よりの喜びでした。まだ、完全に克服したわけではないので気長に治療を続けていこうと思っています。