不安障害の病態理解

不安障害の病態理解

 不安障害の病態を理解するには、脆弱性ストレスモデルの考え方が不可欠です。

 

 不安障害は、その人の病気のなりやすさ(発症脆弱性)とストレスを引き起こす環境が複雑に絡み合っておこります。これを「脆弱性ストレスモデル」といいます。

 

 発症脆弱性は、学習や経験によるストレスの対応力が関係していて、遺伝のみで決まるわけではありません。

 

 そして、発症脆弱性が低くても、強いストレス環境であれば不安障害を発症することもありますし、発症脆弱性が高ければ、弱いストレス環境でも不安障害を発症することもあります。

 

 よって、不安障害の治療では、早期に薬を飲むなどして脆弱性を小さくするこや、仕事や家庭のストレスを少なくするよう環境を調整することが大切になってきます。