重さを怖がるという不安障害の症状
不安障害の患者のなかには重さを怖がるという人もいます。
- バッグに物をいれると、底に穴が空くのではないかと思う
- 部屋に家電や本棚などを置くと、床が抜けるのではないかと思う
- 冷蔵庫に食品などを入れると、冷蔵庫ごと床に引きずこまれるのではないかと思う
いずれも普通では考えられないような感覚です。しかし、こういった恐怖を感じる人が確実に存在するのです。
症状の改善のために、次のような行動療法が行われます。
- 買い物にいくとき、小さな果物などを買わせ、買い物バッグに入れさせる
- 軽い物を冷蔵庫にものを詰めさせる。
このように少しずつ、重さに対して慣れていこうとするものです。いずれも医師の付き添いや指示のもと行われます。
他の恐怖でも、同じような改善方法がとられることがあります。
行動療法では、少しずつ会話させたり、少しずつ人に慣れるようにしていったりなど、少しずつ無理せずというところがポイントになります。
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