書痙-社会不安障害の症状

書痙(しょけい)

 書痙とは、字を書くところを見られていると緊張が高まり、手が震えてうまく書くことができなくなるという症状です。読み方は”しょけい”です。

 

 例えば次のような状況で書痙がみられます。

  • 結婚式やお葬式で記帳するとき
  • クレジットカードで買い物をしてサインを書くとき
  • 宅配便を受け取るときのサインを書くとき
  • 選挙の投票用紙に候補者の名前を記入するとき(視線を感じるだけで緊張する人もいます)

 

 手を震わせながら何とか書けたとしても、字が波打ったりしているので、それを見られることでさらに恥ずかしさを感じてしまいます。

 

 こういった経験を繰り返すと、やがて人前で字を書く場面を避けるようになります。その結果、日常生活に支障をきたしてしまうのです。

 

お茶を出すときに手が震える振戦恐怖

 書痙の他にも手が震える症状として振戦(しんせん)恐怖というものがあります。
 これは会社で客にお茶を出すときなどに、手元を見られているのではと意識しすぎて、お盆を持つ手が震えてしまうというものです。さらに、こぼれたらどうしようという意識が緊張を増幅させます。
 実際、客はただなんとなく見ているだけなのに、社会不安障害を抱える人にとっては、緊張の対象となってしまうのです。
 このようなことから自分はお茶も満足に出せないと自信を失ってしまう人もいます。

 

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